バンクーバーには北米で一番国際的な大学としても知られているブリティッシュコロンビア大学のキャンパスがあります。
今回はブリティッシュコロンビア大学の学生じゃなくても気軽にキャンパスをお散歩する事ができる通称UBCの魅力的なスポットについてご紹介します。
是非、UBC学生気分を味わいながらキャンパスをお散歩してみて下さい!
目次
はじめに (UBCとは)
The University of British Columbia(ブリティッシュコロンビア大学)、通称UBCはバンクーバーのダウンタウンから車で約20分。敷地面積はなんと402ha、東京ドーム約86個分の広大なキャンパスは緑に囲まれ、映画の撮影にもよく使われています。
1908年設立、現カナダ首相 “Justin Trudeau/ジャスティン・トルドー” を含め、これまで4人のカナダ首相経験者が在校、さらに7人のノーベル賞受賞者を輩出しているカナダ屈指の名門大学で、常に世界公立大学ランキングにおいて20位以内の地位を確立、最近は北米で最も国際的な大学としても認められています。
SDGsとは…Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標の事。
2015年9月の国連サミットで採択され、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す為め、17のゴールと169のターゲット(国際目標)から構成されています。
17のゴールはこちらです。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任 つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
学生会館 “THE NEST(ネスト)”
THE NESTは学生が集まり、勉強したり、友達と交流したり、食事をしたり、家にいる様に自由に使えて過ごせる、居心地の良い空間を提供する為の学生会館です。
旧館は1968年に建てられましたが、生徒数増加に伴い十分なスペースが確保できない為、学生支援協会(Alma Mater Society=AMS)のリーダーを中心に建て替えを訴え、2008年に投票で許可が下りこの新しい学生会館『NEST』は2015年6月1日にオープンしました。
またNEST内にはカフェやピザ、寿司、タコス、有名なチキンポーボーイ(チキンカツサンド)など9つの飲食店があります。どの店も売り上げの一部をAMSに寄付しています。
窓側にはたくさんのイスや机が並べられており、UBCの学生ではなくても自由に使えます。大学生気分に戻ってNESTで本を読んだり勉強したり、その合間にご飯を食べたりするのもいいですね〜。
またNESTにはたくさんのミーティングルームやコンファレンスルームがあるので、地域のイベントなどUBC学生以外へのレンタルも行っています。
UBC植物園 “Botanical Garden(ボタニカル・ガーデン)”
UBC植物園はカナダの大学内にある最も古い植物園で、BC州最初の植物学者John Davidson(ジョン・デイビッドソン)の指揮の下に1916年に設立されました。当初の目的はBC州の在来種の植物の研究でした。
100年前からは植物の教育、研究、保護、地域への貢献、世界中から集めた温帯植物の公開展示と事業を拡大して来ました。植物園の面積は約44万平方メートルで、主に7つのテーマに分けられており、8000種類以上の植物があります。
季節ごとに色鮮やかな花々が観賞でき、特にお勧めは4月上旬から咲き始める400種類も異なるシャクナゲ。黄色、ピンク、白などのデイジーや 8月にはバラも満開に咲きます!カラフルな可愛いお花をみながら癒されましょう!
お花にそこまで興味がなくても楽しめるスポットもあります!
ボタニカル・ガーデン内にはGreenheart TreeWalkという森の中のダグラスファー(米マツ)、杉、グランドファー(アメリカオオモミ)の木と木の間にある全長310m、高さ20mの吊り橋、キャノピーウォークを楽しめます。その木の多くは樹齢100年以上!
途中、高さ23mの展望台からはバンクーバーの壮大な沿岸温帯雨林の森の景色や音を楽しむ事ができます。
このTreeWalkは設計にも拘り、木や周囲の森の繊細な生態系を傷つけない革新的なケーブルテンションシステムを使用し、釘やボルトを使用せずに気から吊り橋を吊り下げています。環境に優しいを心掛けているUBCならではですね!!
太平洋の架け橋 “Nitobe Memorial Garden(新渡戸記念庭園)”
その当時まだまだ欧米人に日本文化が知られていなかったり、受け入れられていなかった時代に彼は彼の人生を通し、日本文化を広めたり理解をしてもらう為の活動をしていました。
この新渡戸記念庭園は、「太平洋の架け橋」になる事を目標とした新渡戸稲造(1862-1933)の夢と追悼を記念して造られ、庭園の一周が彼の人生を表すとも言われています。北米にある日本庭園の中で高く評価されており、日本以外で最も本格的な日本庭園のひとつとされています。 上皇明仁様が庭園を訪れた際、「私は日本にいます。」と庭園内を歩きながらお話しされていた程。
新渡戸記念庭園は自然への敬意と調和を目指して設計され、四季折々美しい景色をご覧頂けます。
また茶屋では本格的な茶道のサービスでお茶を提供しています。今では世界中からたくさんの観光客がこの庭園を訪れ、新渡戸稲造の夢「太平洋の架け橋」的な存在となっています。
UBCグッズが買える “Book Store”
学生会館 “THE NEST” の斜め向かいにあるBook Store(本屋)はUBC学生が必要な教科書や文房具、本以外に海外大学ドラマなどでよく見る各大学のグッズ(UBCと書かれたTシャツ、パーカーやマグカップ、水筒、キーホルダーなど)も販売されています。
UBCの留学生以外でも特に日本人学生に人気で、日本から来た修学旅行生がたくさんお買い物をしている所を見かけました!
(注)日曜日は定休日です。
人類学博物館”Museum of Anthropology”
UBCの敷地内にある人類学博物館(Museum Of Anthropology)、通称MOAは芸術学部の学部として1949年に設立されました。1976年に現在の場所に移り、2010年には大規模な拡張と修復工事が行われ50%もスペースが広くなりました。
入場してすぐ目に飛びつくのは、ガラス張りの特大ホールに展示してあるトーテムポール。現在はトーテムポールの展示の他、先住民族によるアート、ヨーロッパの陶磁器のギャラリーなど、
またMOA内で最も有名な作品『ワタリガラスと最初の人々』。先住民族のハイダ族の血をひくビル・リード氏によって作られ、ハイダ族の神話『ワタリガラスと最初の人々』を再現しています。
先住民にとって、ワタリガラスはこの世を創り、人間を誕生させた神とされ、特別な存在です。
まとめ
今回はバンクーバーで一番有名な大学UBCのキャンパスにあるお勧めスポットをご紹介しました。
入場料がかかる施設もありますが、ただのんびりキャンパス内をお散歩するだけでもお勧めです。
是非、この記事を参考にUBCをお散歩してみて下さい。